1930年の強制労働条約の2014年の議定書

正 式 名:1930年の強制労働条約の2014年の議定書
(第103回総会で2014年6月11日採択。議定書発効日:2016年11月9日。最新の議定書)

日本の批准状況:未批准 ◆批准国一覧(英語)

議定書の主題別分類:強制労働  議定書のテーマ:強制労働

[ 概 要 ]

 1930年に採択された強制労働条約(第29号)を人身取引などの現代の問題に対応できるようにするために採択された議定書。強制労働の防止・使用の撤廃、被害者保護、補償などの救済を得る機会の提供、加害者の制裁に向けた実効的な措置を講じることを批准国に求める。政府に対しては、労働者、とりわけ移民労働者を募集及び職業紹介の過程から生じ得る不当な取り扱い及び詐欺行為からより良く保護する措置を講じることなどを求め、国の政策や行動計画策定に際しての労使団体との協議など、強制労働に対する闘いにおける労使の役割を強調する。また、強制労働が完全に廃止されるまでの経過期間を設定する第29号条約の第1条2、3項、第3条~第24条を削除する。

 第29号条約及び本議定書を補足する強制労働(補足的な措置)勧告(第203号)が同時に採択されている。