1996年の船員の募集及び職業紹介条約(第179号)
正 式 名 : 船員の募集及び職業紹介に関する条約
(第84回総会で1996年10月22日採択。条約発効日:2000年4月22日。2006年の海上の労働に関する条約によって改正され、時代遅れとして撤回された条約)
日本の批准状況:未批准 ◆批准国一覧(英語)
条約の主題別分類:船員 条約のテーマ:船員
[ 概 要 ] 無料職業紹介所の制度維持を定めた1920年の海員紹介条約(第9号)の改正条約。条約は、免許交付、資格証明その他の形態の規制の制度に従って運営されることを条件に、民間の募集及び職業紹介機関を認める。批准国は船員の募集や職業紹介にかかわる費用を船員が直接または間接の別なく一切負担しないように確保するものとする。 権限ある機関による募集及び職業紹介機関の監督業務に加え、募集及び職業紹介機関が、船員が外国の港に置き去りにされないよう保護する手段を使用者が有することを確保するための措置の採用、サービスを利用したすべての船員の登録簿の保管、船員が署名の前後に雇用契約を検討する機会の確保等が定められる。また、プライバシー等に配慮し、募集及び職業紹介機関による船員の個人情報処理方法を国内法規に明記すること、適切な苦情調査手続きを定めること等も規定される。 同名の補足的勧告(第186号)が同時に採択されている。 海事分野の他のほとんどの条約と共に2006年の海上の労働に関する条約によって改正されたことから、時代遅れとして、2021年の第109回総会で撤回された。 |
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