お知らせ:ILO総会
第109回ILO総会第2部間もなく開催(2021年11月25日~12月11日)
187のILO加盟国から政労使代表が出席して開かれるILO総会は、仕事の世界の問題を扱う最大の国際会議です。新型コロナウイルスの世界的大流行の影響を受けて2020年から延期になった第109回ILO総会はバーチャル形式で開催されている関係上、今年5月に開幕した後、2022/23年の事業計画・予算、社会的保護に関する反復討議、労働基準の適用などについて審議を行い、「人間を中心に据えた回復に向けた行動に対するグローバルな呼びかけ」などを採択していったん6月19日に幕を下ろしましたが、第2部として、来る11月25日~12月11日に審議が再開されます。
主な議題は、不平等と仕事の世界、そして技能と生涯学習の二つの一般討議議題です。12月11日に1日だけの本会議が開かれ、作業部会及び委員会の報告書を検討し、総会役員及び事務局長の閉会の辞をもって正式に閉幕します。本会議の模様はILO総会のウェブサイト経由でオンライン中継されます。11月25、29日、12月6、13日には日本時間の翌日1時から日替わりテーマで30分間の仕事の世界ショー(英仏西露中アラビア語)のオンライン配信を行います。ショーには質問を送ることもできます。各日の予定は以下の通りです。
- 11月26日午前1時~1時半:「第109回ILO総会第2部に期待されること」と題し、中南米・カリブ地域に焦点を当てて、総会第2部で検討されている議題の一つである不平等と仕事の世界のテーマに加え、「女性に対する暴力撤廃の国際デー(11月25日)」及び女性に対する暴力撤廃に向けた16日間のキャンペーン期間(11月25日~12月10日)初日に当たることから女性に対する暴力の問題を取り上げます。
- 11月30日午前1時~1時半:「誰も置き去りにしない方法」と題し、アジア太平洋地域に焦点を当てて、世界エイズ・デー(12月1日)、奴隷制度廃止国際デー(12月2日)、国際障害者デー(12月3日)といった12月第1週に迎える国際デーに合わせ、HIV/エイズ、強制労働、障害といったテーマを取り上げます。
- 12月7日午前1時~1時半:「技能と生涯学習、より良い未来に至るカギ」と題し、アラブ諸国及びアフリカ地域に焦点を当てて、総会第2部で検討されている議題の一つである技能と生涯学習のテーマに加え、人権デー(12月10日)に合わせて仕事の世界における人権の役割も検討されます。
- 12月14日午前1時~1時半:「人間を中心に据えた回復を確保する方法」と題し、欧州・中央アジア地域に焦点を当てて、総会で採択された「人間を中心に据えた回復に向けた行動に対するグローバルな呼びかけ」に基づく今後の取り組みを中心に、12月11日に閉幕した第109回総会の主な成果を報告します。
総会の取材をご希望の報道機関の方々はILO本部広報局(E-mail: newsroom@ilo.org)までご連絡下さい。
以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。