国際障害者デー
障害に紫のスポットライトを当てるパープル・ライトアップキャンペーンにILOも参加
ILOは新型コロナウイルス(COVID-19)の世界的大流行の中で特に求められている障害者の社会への完全な包摂を促進する世界的な運動である「パープル・ライトアップ(#PurpleLightUp)キャンペーン」に参加します。
障害者包摂の理念を奉じる障害者思想のリーダー、多国籍企業の最高執行責任者、政治家、障害者の権利の活動家、従業員リソースグループ(ERG)やネットワークのリーダーを結びつけるこのキャンペーンは、2020年の国際障害者デー(12月3日)に24時間のグローバル無料放送を行います。日の出と共に大洋州で始まり、日没と共に米州で幕を閉じるこの24時間イベントのプログラムには6大陸にわたる討論やインタビュー、最善事例の共有などが含まれています。プログラムのハイライトは、日本時間で3日深夜零時に行われる基調パネル討議です。ILOで障害者の権利唱道者として活動してもらっている、アカデミー賞受賞歴のある俳優のマーリー・マトリンさん、障害者の権利についてのドキュメンタリー映画であるネットフリックス配信映画「ハンディキャップ・キャンプ:障がい者運動の夜明け」を制作したニコール・ニューナムさんとジェームズ・ルブレヒトさん、この映画で取り上げられている世界的に有名な障害者の権利に関する活動家であるジュディ・ヒューマンさん、そしてILOのステファン・トロメル障害問題上級専門官が参加します。ILOはネットフリックス社及びあらゆる産業部門、あらゆる業種にわたる従業員リソースグループやネットワークのリーダー、同盟者、障害を有する従業員のネットワーキングと専門性を育む場であるパープルスペースと共にこのドキュメンタリー映画のイベントに協力します。
トロメル専門官は、多様で包摂的な社会の一環として障害者包摂を奉じる緊急の必要性が危機によって露呈した今年は、「常よりも一層、障害者の社会に対する貢献に光を当て、祝する必要があります」と説いています。この映画については、「世界中で障害者の完全な包摂と参画につながるであろう法律や政策に求められる変化を促進する上で障害者の権利運動がいかに決定的に重要な役割をこれまでに演じてきて、現在も演じ続けているかを示すもの」と説明しています。
ILOの「ビジネスと障害グローバル・ネットワーク」は国際デーに先立つ11月30日に障害者の包摂に対する法人部門の公約を再確認する正式な宣言を採択しました。今年6月にILOは新型コロナウイルスの障害者に対する影響に関する政策概説文書を発表し、非公式(インフォーマル)経済で働く障害者に対するコロナ禍の深刻な影響にも注意を喚起しました。
以上はジュネーブ発英文記者発表の抄訳です。