児童労働

キルギスタンにおける児童労働撲滅に向けたデジタル解決策の探求

記者発表 | 2018/06/12
Z世代中央アジア・ハッカソン:子どもの安寧

 先般開かれた「Z世代中央アジア・ハッカソン:子どもの安寧」において、キルギスタンで実施されているILO児童労働プロジェクトの支援を受けた若手デジタル専門家グループ「テストボエ・ナツバニエ」が準優勝チームに選ばれ、賞金1,500ドルを獲得しました。「子どもと女性の権利促進中央アジア連合」及び「子どもの権利保護同盟」公共基金がILOや国連児童基金(UNICEF)、国連薬物犯罪事務所(UNODC)、オランダ大使館、その他公営企業や民間企業と連携して開催したこのハッカソン(ソフトウエア開発などIT分野のアイデアを競う催し)には、情報技術(IT)の専門家とその指導を行うメンターからなる18のチームが参加して、48時間にわたり、デジタル技術を応用して子どもの権利を促進する方法を競い合いました。

開発したアプリケーションについて説明するペトロワ・ビジネス・プロセス・アナリスト(ロシア語・英語字幕付)

 ドイツ政府の任意資金協力を受けて実施されている「公約を活動と化す:中央アジアの児童労働・人身取引撲滅プロジェクト」の支援を受けたチームは、地域社会における児童労働の発生を監視する潜在力を秘めた革新的なアプリケーションを設計しました。ILOはこのチームに一般的な指導とメンタリングを提供して、開発されたソフトウエアがキルギスタンの全国的な児童保護システムのオペレーション・メカニズムに対応するよう確保しました。

開発したアプリケーションが幅広く活用されることへの期待を述べるペトロワ・ビジネス・プロセス・アナリスト(ロシア語・英語字幕付)

 ILOが支援したITチーム「テストボエ・ナツバニエ」のビクトリア・ペトロワ・ビジネス・プロセス・アナリストは、「このアプリケーションは、子どもとの面談、勧告策定、状況確定を手助けするだけでなく、職員が子どもの状態を評価し、搾取の有無や状況を解決するために何が必要かを確定する助けにもなるでしょう」と説明します。

 アミナ・クルバノワILOキルギスタン・プロジェクト調整官は、「私たちは常に新たな解決策と新たなパートナーシップを模索しています」と説明した上で、このハッカソンが「高度な資格を有する若手IT専門家という新たなグループとのパートナーシップを構築し、児童労働監視プロセスを大いに円滑化する可能性があるアプリケーションを開発するまたとない機会」を提供したことを評価しています。

賞金を手にしたITチーム「テストボエ・ナツバニエ」

 ILOは今後、担当官庁によるこの新しいソフトウエアのパイロット試験を支援する計画です。キルギス共和国のジルディズ・ポロトワ労働・社会開発副大臣は、「提案されている科学技術をソーシャルワーカーや警察官、労働監督官、社会教育職の日常業務に応用できそうなのは明らか」として、ILOの支援に対する感謝の意を述べています。また、パイロット試験の結果を慎重に検討し、ITチームの専門家と密接に協力してアプリケーションの微調整を図る計画を明らかにしました。


 以上はILO東欧・中央アジア・ディーセント・ワーク技術支援チーム(DWT)兼国別事務所によるビシュケク発英文記者発表の抄訳です。