【ベトナム】社会的責任のある労働慣行の促進により、ディーセントな雇用創出促進プロジェクト



ベトナム統計総局によると、ベトナムの電子機器の輸出による貿易額は、2009年から2012年の間で84%増加し、今日ベトナムの電子産業は、国内第2位の輸出産業です。日本、アメリカ、台湾は、ベトナムの電子産業の主要投資国です。ベトナム北部は、電子産業の製造の中心地であり、さらなる電子機器の製造工場における雇用促進につながっています。このほか、南部にも電子産業の主要拠点があります。

ベトナムの電子産業では、500社で約25万人が働いています。衣料産業のような主要輸出産業において、労働者の大多数は女性であり、その多くが家事・移民労働者です。彼らは、有害な化学物質を使用することによる労働安全衛生の問題、不安定な雇用契約、公正な賃金の支払い、団体交渉や団結権が認められないなど、様々なディーセント・ワークの不足に直面しています。

このILOプロジェクトは、日本政府の任意資金拠出によるものです。ベトナムの電子産業を中心とした多国籍企業において、社会的に責任のある労働慣行を促進することにより、ディーセント・ワーク(働きがいのある、人間らしい仕事)を創出し、社会・経済開発の発展に積極的に貢献できるよう支援しています。  >> 詳しくはこちら (英語)

  • ベトナムにおける電子産業連合について (英語パンフレット):電子産業連合は、ILOの技術協力と日本政府の支援の下、社会的に責任のある労働慣行を促進するため、ベトナムの商工会議所(VCCI)とベトナムの電子工業会(VEIA)が共同で立ち上げたイニシアチブです。
  • ILO/Japan マルチバイプロジェクトについて (英語)  >> 詳しくはこちら