ベターワークについて

使命と展望


ベターワーク、より良いビジネス、より良い世界へ

開発途上国においては、6000万人以上の労働者が衣料産業、履き物製造業で働いています。工場は仕事の重要な供給源であり、労働者や家族たちの生活向上に役立っていますが、劣悪な労働条件、部門全体に渡り依然として取組みが急がれる問題です。

そのような状況を変えようとベターワークは取り組んでいます。われわれは、安全で尊厳のある仕事は生産性の高い工場につながり、より利益の上がるビジネスモデルとなることで労働者、使用者、国、消費者に恩恵をもたらすと考えています。

ILOの主要プログラムであるベターワークは、世銀グループの国際金融公社(IFC)と共同で行われており、緊急措置というよりは、永続的な向上を目指しています。3大陸9カ国、1700の工場でプロジェクトが行われ、240万人の労働者と地域社会に対する取組みを直接的に行っています。詳細については、こちらより。(英語)

ILOは、政労使、学識者、多くの世界的に有名なアパレルブランドや小売業者という多様な関係者らと、グローバルな衣料産業はどのような責任と競争力をもつべきであるかについて議論をしています。

詳しい活動内容については次の動画をご覧ください。

ベターワークの活動内容



政策と慣習を変える


工場では
  •  労使委員会を設立して、助言を与えるなどして、工場内での問題点を明確にして取り組むことへの支援をする
  •  国内法や国際法の遵守の有無について、抜き打ち検査を行う。
  •  永続的な向上の支援に向けて、アドバイスや学習サービスの機会を提供する。
国内レベルでは各国政労使と共に、能力育成、労働法の整備、労使関係の強化を支援しています。また競争力を向上させ、業績の良い工場に恩恵が与えられるよう、民間企業の強化を図ります。

国際レベルでは、15000人の労働者と使用者らに産業の状況について先駆的な独立した調査、研究を今日までしています。そのほか、方針変更に影響が及ぼすよう、産業リーダーらとの議論を調整するなど、国際機関として衣料産業の問題に関係しています。

ILOの影響力

達成事項
  •  ハイチ、ヨルダン、ベトナムにおける労働安全衛生が50%向上
  • ヨルダンにおいて2年以上参加している工場が、適切な最低賃金、有給休暇、社会保険の支給を100%遵守。
  • ハイチで91%の工場が法律に従った労働者との契約を行っている。
  • ベターワークベトナムの工場の65%で全体的な売り上げが伸び、62%が生産能力が向上、60%で雇用が拡大。
  • ハイチでは、ベターワークによる労働条件の向上により、アメリカへの衣料品輸出額が40%以上増加。

英語原文はこちら