零細・中小企業デー

零細・中小企業デーに際してのガイ・ライダーILO事務局長のメッセージ

 2020年の零細・中小企業デーのテーマは「新型コロナウイルス(COVID-19):大規模な封鎖と小企業への影響」です。ガイ・ライダーILO事務局長はこの日に向けた動画メッセージで、包摂的な経済回復を確保する動力源として零細・中小企業の潜在力を認め、これらの企業が直面している障害の克服を支援するよう呼びかけています。

声明 | 2020/06/27

 2020年の零細・中小企業デー(6月27日)のテーマは「新型コロナウイルス(COVID-19):大規模な封鎖と小企業への影響」です。ガイ・ライダーILO事務局長はこの日に向けた動画メッセージで、包摂的な経済回復を確保する動力源として零細・中小企業の潜在力を認め、これらの企業が直面している障害の克服を支援するよう呼びかけています。

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ガイ・ライダーILO事務局長による2020年零細・中小企業デーに際してのメッセージ(英語・1分47秒)

 零細・中小企業デーは、数十億の人々に仕事と生活の糧を提供する小規模企業の役割に光を当てる日です。世界の就業者の10人中7人までが自営業あるいは零細・小企業で働いているとILOでは見ています。ほとんどの新興国でこの割合はもっと高くなっています。つまり、小さいことは実に重要なのです。

 新型コロナウイルスの影響によって世界が未曾有の社会・経済危機に直面している中で、零細・中小企業はどこでも仕事の確保・創出において決定的に重要であり続けています。ILOの重要な役割は、そういった仕事が収入や生計の糧を生み出すだけでなく、人間らしく働きがいのある労働条件を伴った安全な職場となるよう確保する手助けをすることです。零細・中小企業がより良くより安全な未来に向けて危機から立ち直れるよう支援する必要があります。労働者の安全な職場復帰の確保を助けることも私たちの役割です。これは政府、労働者、使用者といった主要な利害関係者と零細・中小企業部門全体の能力を強化し、どんなに小さく、不安定な企業でも労働安全衛生措置に関する情報が得られ、行動を起こせるようにすることを意味します。

 零細・中小企業デーに際し、さらにまた今後を見据え、包摂的な経済回復を確保する動力源として零細・中小企業が秘めている完全な潜在力を認め、安全で人間らしく働きがいのある労働条件を中心に、これらの企業の所有者や労働者が直面している様々な障害の克服を支援することを皆様にお願いするものです。